口数少ないメガネのIT女子(26歳)、実は超肉食系でホテルまで主導権を握られた話


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プロフィール写真は黒縁メガネに、髪を後ろで一つに束ねた真面目そうな女性。26歳、IT企業でエンジニアをしているらしい。

写真は全て無表情で、笑顔の写真が一枚もない。服装も地味なシャツにカーディガンという、いかにもIT系という感じだった。

自己紹介文も簡素で「エンジニアやってます。インドア派。」の二行だけ。趣味欄も「読書」「プログラミング」「ゲーム」と、一人で完結するものばかり。

正直、盛り上がらなそうだなと思ったが、IT系の女性は意外と面白い人が多い。ダメ元でいいねを送ってみた。

予想通り淡白なメッセージ交換

マッチしてからのやり取りも、案の定テンションが低かった。

男「マッチありがとうございます!エンジニアされてるんですね」

女「はい」

男「どんな言語使ってるんですか?」

女「主にPython」

男「Pythonいいですよね。機械学習とかもやってるんですか?」

女「少し」

※一問一答形式。会話を広げようとしても、最小限の返答しか返ってこない。

男「休日とかは何されてるんですか?」

女「家にいます」

男「インドア派なんですね。僕も最近は家にいることが多くて」

女「そうですか」

※これは厳しい。でも、返信は来ているので、完全に興味がないわけではないはず。

男「もしよかったら、今度お茶でもしませんか?」

女「いいですよ」

男「本当ですか!いつがご都合いいですか?」

女「土曜の午後なら」

男「じゃあ今週の土曜日、15時に某駅でどうですか?」

女「分かりました」

想像以上に無口だった初対面

待ち合わせ場所に現れた彼女は、写真のまんまだった。黒縁メガネ、ポニーテール、グレーのパーカーにジーンズ。化粧も最小限で、オシャレには全く興味がなさそう。

「こんにちは」と小さな声で挨拶され、カフェに移動。歩いている間も、ほとんど会話がなかった。

カフェに着いても、メニューを見ながら無言。こちらから話しかけないと、ずっと黙っているタイプらしい。

徐々に見えてきた意外な一面

最初は本当に会話が続かなかったが、仕事の話から少しずつ変化が見えてきた。

男「Python使ってるって言ってましたよね。仕事は楽しいですか?」

女「…楽しいです」

男「どんなところが?」

女「コードを書いてる時は、時間を忘れます」

男「分かります。没頭できる仕事っていいですよね」

女「…○○さんもプログラミングできるんですか?」

※初めて向こうから質問が来た。少し興味を持ってくれたらしい。

男「趣味程度ですけど、JavaScriptとか触ったりします」

女「そうなんですね」

男「〇〇さんは仕事以外でもコード書くんですか?」

女「個人開発してます」

男「へー、どんなの作ってるんですか?」

女「…言うの恥ずかしいです」

※少し照れている様子。無表情だった顔に、わずかな変化が。

男「気になります。教えてください」

女「…マッチングアプリの自動化ツール」

男「え?」

女「プロフィールを解析して、相性のいい人を自動で判定するツールです」

※予想外の答えに驚いた。

男「それ、すごいですね。でも、なんでそんなの作ろうと?」

女「効率的に出会いたくて」

男「効率的に…」

女「はい。手動でやるの面倒なので」

※真顔で言うから、冗談なのか本気なのか分からない。

男「じゃあ、僕とマッチしたのも?」

女「ツールの判定では、相性78%でした」

男「78%かー、微妙ですね」

女「上位10%には入ってます」

※この辺りから、彼女の面白さに気づき始めた。

アルコールで豹変した夜

カフェで2時間ほど話した後、「もう少し話したい」と言うと、意外にも「飲みに行きますか」と彼女から提案してきた。

居酒屋に移動し、ビールで乾杯。最初の一口を飲んだ瞬間から、彼女の様子が変わり始めた。

女「あー、美味しい」

男「お酒好きなんですか?」

女「大好きです。プロフィールに書くと、飲んでばかりいると思われそうで書きませんでしたが」

※口調が急に滑らかになった。

男「なんか、さっきと雰囲気違いますね」

女「シラフだと緊張して上手く話せないんです」

男「そうだったんだ」

女「実は、○○さんと会うの、すごく楽しみにしてました」

男「え、そうなんですか?」

女「メッセージの感じが優しそうで。それに、プログラミングの話ができる人、なかなかいないので」

※酒が入ると、急に饒舌になるタイプらしい。

男「てっきり、つまらないと思われてるかと」

女「逆です。緊張しすぎて、上手く話せなかっただけ」

※2杯目のビールを飲み始めると、さらに積極的になってきた。

女「○○さんって、彼女いないんですよね?」

男「いないですよ」

女「良かった」

男「良かった?」

女「だって、これからアプローチしようと思ってたから」

※予想外の展開に戸惑った。

男「アプローチ?」

女「はい。効率的に進めたいので、はっきり言います。○○さんのこと、いいなと思ってます」

男「急展開すぎて…」

女「私、回りくどいの苦手なんです。どう思いますか?」

※完全に主導権を握られた。地味な見た目からは想像できない肉食系だった。

男「僕も、〇〇さんのこと気になってます」

女「じゃあ、今日は最後まで一緒にいてください」

男「最後まで?」

女「はい。朝まで」

※ストレートすぎる誘い文句に、完全にペースを乱された。

ホテルでも主導権は彼女

店を出ると、彼女が自然に腕を組んできた。「ホテル、行きましょう」とはっきり言われ、近くのホテルへ。

エレベーターの中で「緊張してます?」と聞かれ、正直に「してる」と答えると、「私もです。でも、したいことははっきりしてるので」と言われた。

部屋に入ると、彼女からキスをしてきた。「メガネ、邪魔ですね」と自分で外し、髪も解いた。メガネを外すと、意外に整った顔立ちで、別人のように見えた。

ベッドでも完全に彼女のペース。「ここ、好きですか?」「もっと強く」など、要求もはっきりしている。普段の無口さが嘘のように、声も出していた。

一通り終わった後、「採点すると85点です」と言われた。「なんで85点?」と聞くと、「改善の余地があるということです。次はもっと良くなるはず」と、次回があること前提で話された。

朝まで3回も求められ、体力的にきつかった。朝になると、また少し無口に戻っていたが、「昨日は楽しかったです。また会えますか?」と聞かれた。

別れ際、「効率を考えると、週1で会うのが最適だと思います」と、まるでスケジュール管理のような提案をされた。

見た目は地味なIT系女子だったが、中身は計算高い肉食系女子だった。マッチングアプリの自動化ツールを作るような女性は、恋愛も効率的に進めるらしい。

今でも週1で会っているが、毎回彼女のペースだ。でも、それはそれで新鮮で楽しい。主導権を握られるのも、たまには悪くないと思えるようになった。


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